Hagex氏による匿名投稿への攻撃は「ノックアウトゲーム」だ

投稿日時:2019-04-30 17:51:36

投稿ユーザー:匿名

タグ:Hagex, はぁちゅう, ネットリンチ, はてなブックマーク, 匿名

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ネットウォッチャー「Hagex」こと岡本顕一郎氏が無職の松本英光容疑者に殺害された事件。

松本容疑者は、はてなブックマークで相手を低能と連呼するさまから「低能先生」と呼ばれていた。
Hagex氏が「低能先生に対するはてなの対応が迅速でビックリ(http://hagex.hatenadiary.jp/entry/2018/05/02/112825)」というエントリーのなかで「低能先生からコールが来る度に、私ははてなに通報を行っている。当初は『私も含めて、他のユーザーに罵詈雑言を行っている人間です』と丁寧に理由を書いていた。が、最近では『低能先生です』と一言だけ書いて送っており、その後低能アカウントは凍結される。」と取り上げたことで彼を通報するという流れは加速した。

それは松本容疑者にとってはガス抜きの場だったはてブでの発言を奪う行為だった。さらに、はてなダイアリーでは「一日中ネット漬けだった先生がネット弁慶脱出するとか言ったとして、男性一人殺せるような身体能力に一瞬で戻れるとは思えないんだけど」と煽られる。

低能と揶揄してた相手に、逆にバカにされるに至った松本容疑者は恨みを募らせ、Hagex氏を殺害する、という事件だ。

ネット上にはHagex氏は恨まれるようなことはしておらず、ただの被害者だという論調がある。果たしてそうだろうか。以下の発言を見てもらいたい。

「当初は『私も含めて、他のユーザーに罵詈雑言を行っている人間です』と丁寧に理由を書いていた。が、最近では『低能先生です』と一言だけ書いて送っており、その後低能アカウントは凍結される。」

そのページの最後は「告知:来週の金曜日、阿佐ヶ谷ロフトで炎上を解説するイベントをやるから来て下さい〜」とイベントの告知で締められている。

最後の告知から分かる通り、Hagex氏は炎上を飯のタネにしていた。これはいわゆるインフルエンサーによるネットリンチと言われても反論できないのではないか。事実、フォロワーがHagex氏に追従して叩いたことが今回の事件の決め手となった。

そもそもHagex氏のブログはネットで炎上しそうなネタを探し、それに火に油を注いで楽しむという悪趣味なものだ。殴りやすいサンドバックに仕立て上げられた対象をフォロワーが殴り合うという図式ができあがっていた。これがネットリンチでなくて何であろうか。

論より証拠、彼のブログの中でも特に人気のある以下のページを見ていただきたい。
彼のネットリンチ体質を如実に表していいるのが「はあちゅうのセクハラ告発大炎上まとめ(追記あり)(http://hagex.hatenadiary.jp/entry/2017/12/20/123000)」という投稿だ。

読んでいただけば彼の粘着体質と執拗なまでの攻撃性は理解していただけると思う。
ただ、くだんの「はあちゅう氏」はネットでは有名人だ。はあちゅう氏自身が、批判も炎上も有名になるためのプロデュースの一貫と発言している。いわば有名人同士のスパーリングといった様相だろう。

他にもアパレル大手のセシルマクビーの問題など、Hagex対有名人、Hagex対大企業という図式であれば社会悪を喧伝するインフルエンサーとして、一定の役割を全うしていると言えるだろう。

ただSNS等で発言をしている一般人はどうだろうか。
人気記事の一つに「Facebookはバカばかり(http://hagex.hatenadiary.jp/entry/20120202/p5)」というものがある。

飛行機で隣の席に黒人男性が座っていることに対して、差別発言をして席を変えるように主張する白人女性。しかしファーストクラスへ案内されたのは黒人男性の方だった。という真偽不明のよくある話がFacebookで拡散された。そのことについて「有名なブラックジョークだ」として「ボケ、ハゲ」といった言葉で投稿者を非難している。

聞きかじった良い話をみんなに聞いてほしいと投稿することが罵倒されるほどの罪だろうか。ネットの有名人対、発信力のない匿名の人物である。始める前から勝負はついている。一方的にサンドバックに仕立てあげることが適切だろうか。

このようにHagex氏の投稿を見てみると炎上ネタを紹介するどころか、火の気のないところに自ら火を起こしているように感じる。
飯のタネにブログへのアクセスがほしい。誰かを批判してガス抜きしたい「はてブ民」へ次なるサンドバックを提供したい。さぁ、できたぞ、殴れや、騒げと煽っているさまはネットリンチの構図そのままではないだろうか。

Hagex氏の主張する「ネット上ではみな平等」が成り立ったのはネット黎明期だ。皆が匿名で、皆が平等な立場で喧々諤々の議論を戦わせる場も確かにあった。匿名のチャット通信や、2ch、そしてはてなブックマークなどだ。
しかし今やアメリカ大統領がTwitterで選挙演説をする時代だ。Facebook発のアラブの春で社会構造が変革される時代だ。メッセージは人格を持ち、実体としての社会へ強い影響力を持つ。いつまでも便所の落書き、チラシの裏といった認識だったのではないか。ネットウォッチャーと自称する割には、古いものの見方から脱却できていなかったのではないか。

そもそもネット上の匿名投稿は相手が誰だかわからない。年齢、性別、仕事、どんな悩みを抱えていて、どんな病気を持っているかもわからない。
Facebookの件にしても、年端もいかない少女が両親から聞いた話に感銘を受けて書き込んだのかもしれない。心無い差別で苦しんだ人が、あえて取り上げたのかもしれない。病気で明日ともしれぬ命を振り絞って書いた社会へ向けた遺言かもしれない。

相手が見えない以上「そうした背景があるかもしれない」という配慮があってしかるべきだ。Hagex氏は批判に際して「ネット上ではみな平等」と言っているが全く思慮が足りない発言だ。

平等なんてとんでもない。人気のネットウォッチャーと一般のSNS利用者だ。戦っても喧嘩にすらならない。しかもHagex氏は平等という旗印を掲げて誰でも無差別に攻撃する。アメリカで何の罪もない人間を突然殴り倒す「ノックアウトゲーム」が話題になったが、SNSの投稿をしただけで有名人から攻撃される図はネット版のノックアウトゲームだ。

さらに事態を悪化させたのも匿名に潜む危険性だ。
いくらノックアウトゲームをする人間でも、逆に殴り返されそうな相手は狙わない。銃を持った精神異常者であれば躊躇せず逃げるだろう。それがネットの匿名投稿にはできない。

結果として、九州大学を出たが相応の職が見つからず、それでもラーメン屋で働いていたがそれも上手く行かず、3年前から引きこもりになり、人を低能と蔑むことでなんとか精神の均衡を保っているような人物に喧嘩を売ってしまった。事の顛末はご承知のとおりだ。

引用した記事ではネット関連の知識が豊富な二人が話し合っているが、一番肝心な点が抜けている。「匿名」は「ロボットではない」という点だ。そこには配慮するべき人格がある。少なくとも、面白そうだからとか、悪乗りで、などと陰湿な攻撃をする対象ではない。

彼らの議論の端々に「バズってアクセスを稼ぎたい」「炎上させて有名になりたい」という悪魔の舌がチロチロと見えてならない。

最後になるがこの文章はHagex氏への批判ではない。元はてブユーザーとして、ネットにはびこる一方的なネットリンチに対して一石を投じる思いで書かせていただいた。

岡本顕一郎氏のご冥福をお祈りします。

【徹底議論】第2のHagexさん事件起こさないために何ができるか:徳力基彦・中川淳一郎

https://www.businessinsider.jp/post-172701

引用の本文:人気ブロガーのHagexさんが刺殺されるという衝撃的な事件から1カ月半が経った。なぜあの事件は起きてしまったのか。インターネットの変遷を見続け、ソー...

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コメント

ID:1

名前:匿名

投稿日時:2019-07-16 18:36:48

簡単に言えば、宣伝のために人をバカにする人間が、人をバカにすることしかできない人間に仕返しされた事件。傍から見たら、どっちもどっち。

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