ファンもアーティストも置き去りの定額音楽配信サービス
素朴な疑問だが、最近話題の定額制の音楽配信サービスとは、いったい誰のためのサービスなのだろうか。
AWAやLINE MUSICが500万曲、Apple Musicが3000万曲。基本的にスマホと、PCでの利用を想定している。
それぞれのサービスで聴けるアーティストは異なり、自分の好きなアーティストが今後、曲を提供するかどうかは未知数。好きなアーティストが別々のサービスで曲を提供している場合は複数のサービスに加入する必要がある。
…これって、誰が何のために入るサービス?
音楽好きなら、自分の好きな曲の入っていないジュークボックスに金をだすだろうか?CD等の専用機材で使えない以上、ハイエンドな音質を求めているユーザーには向かない。
ではライトユーザーはどうだろう。Apple Musicや他のサービスのプレミアムプランで月1,000円。年間にすれば12,000円だ。年間4枚のアルバムを購入できる金額になる。ネットで1曲単位で購入するなら250円でも48曲購入することができる。
ほとんどのライトユーザーは、そもそもこんなに曲を買わない。
今の音楽業界を支えているのは、アイドルやアーティストを応援するために楽曲を購入するという層だ。そういった人は「売上に貢献して応援する」ということに重きを置くため、CDなり、ネットでの配信曲を直接購入する。
わざわざ定額サービスに入って「好きなアーティストの曲を再生しまくって支払われるロイヤリティーを増やそう!」などと無駄な努力をする必要はない。
トム・ヨークもこの問題を指摘し、楽曲を引き上げた。
有名だからという理由だけでBGM代わりに曲を再生するのと、熱烈なファンが再生するのもカウントは同じ1回。
再生数だけでロイヤリティーが決まるなら、若手アーティストや宣伝力のないレーベルのアーティストにまともな報酬が支払われることはない。
つまりまとめると音楽の定額配信サービスの特徴は以下の通り。
高音質を求めるハイエンドユーザーには向かない。
1年で48曲以上購入しない人には向かない。
好きなアーティストを応援したいという用途には向かない。
マイナーな曲を聴くのには向かない。
誤解を恐れずに言えば「大して思い入れの無いメジャーなアーティストの曲を聴き放題」という用途に最適なサービスと言える。
ファンもアーティストも置き去りで、メジャーレーベルとサービスの提供会社が利権を争っているだけではないだろうか?
定額で音楽聴き放題の時代? - Kohaku Lab
http://alstamber.hatenablog.jp/entry/2015/07/01/231916
引用の本文:Spotifyのヒットで海外では定額音楽配信サービスが注目を集めているようだが、日本でもここ最近有名サービスを運営している企業が定額音楽配信サービスを開始し、話題となっている。 日本ではエイベックスとサイバーエージ...
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ID:1
名前:匿名
投稿日時:2015-10-04 18:53:22
ビデオとかDVDの規格の時と同じ。
みんな利権が欲しくて出しまくるけど、自然と淘汰されていく。
1位