被害者の実名報道を決めるマスコミではなく遺族だ!
相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で19人が刺殺された事件。
政府の発表では被害者の名前は伏せられた。
警察は「(現場が)障害者施設で障害者という条件のため。遺族による強い希望もあり、そのような判断をした」と発表した。
この事件に対し、マスコミの対応はおおよそ同じだ。
「実名で報道するのは国民の知る権利だ」というのだ。
■人の言葉を借りて炎上を逃れるマスコミ
産経新聞は姑息にも自らの主張を避けて、他人の口を借りて発言をしている。
いわく「神奈川県内で障害者支援を手がける10団体は『逆に障害者への差別になっていないか』と批判」。
また立命館大学生存学研究センターの長瀬修特別招聘教授の声として「名前を公表せず、19人の人間を記号化してしまうことは、『障害者は人間ではない』という植松聖(さとし)容疑者の思想に重なる部分があるのではないか」と警鐘したとのこと。
社会に対して主張があるなら、しっかりと社名や個人名を記せばいい。
こうした卑怯なやり口は、ダッカのテロ事件の際に記事が世論から批判を浴びて炎上したのが原因だろうか。
「被害者名非公表 国民が危機感を共有すべき事態に全てを政府に任せろというのか? 社会部長・三笠博志」
http://www.sankei.com/affairs/news/160704/afr1607040004-n1.html
自分の主張が批判が怖くてできない、たいした言論である。
■マスコミによる人権蹂躙の数々
産経新聞の記事で「メディアが実名を報道するかどうかは、警察ではなくメディアが責任を持って判断することだ。」なる声を紹介している。
はっきり言おう。
メディアに自由に報道させていたらプライバシーなど絶対に守れない。
過去の事件をあげるまでもないが、最近冤罪が判明して話題となった「東電OL殺人事件」を例に出そう。
東電のエリートOLが絞殺された事件。
被害者は昼はエリートOL、夜は娼婦として、2つの顔を持っていた。
センセーショナルなネタとして、マスコミは取材合戦を繰り広げた。
話題性のみを追求され、事件の解明とは無関係に性の話題ばかりが取り上げられた。
この事件は絞殺現場からはコンドームなども見つかっており、性犯罪を伺わせる事件だ。「性犯罪の被害者は名前を公表しない」という原則がある。
しかし各社マスコミはそれを破り本名で報じた。
結果として顔写真、手帳の内容、客との詳細な性行為なども赤裸々に公表された。
はてには、かつての恋人と称する男が登場。
全裸の写真を掲載した週刊誌も出た。
結果、被害者の母親は裁判で「容疑者よりもマスコミを死刑にして欲しい」とまで言った。
当然である。
当たり前だ。
いかに売春をしていたと言っても一般人である。
しかも性犯罪の上に絞殺された被害者だ。
プライベートを暴くなどというレベルではない。
今であればリベンジポルノとして裁かれる。
娘を殺されて、マスコミにより弄ばれるされる。
もはや遺族への殺人だ。
この例から分かる通り、マスコミは事件の真相など求めていない。
センセーショナルで「売れる」話題を求めているだけだ。
まるで自分たちの行為が国民の求めるところだと勘違いしている。
その思い上がりには反吐が出る。
人の不幸を楽しむ悪趣味な連中の目耳を一時的に楽しませているだけだ。
一時的な視聴率や売上でプライバシーの侵害を正当化するなど噴飯モノだ。
国民の大多数はプライバシーを侵害して得られる低俗なスキャンダルなど求めていない。ばかにするのもいい加減にしろ!!
■暴走したメディアに国民は何の期待もしていない。
戦時中には政府に迎合し、
オウム真理教への取材を有利にするために弁護士の情報を渡し、
少年法も無視して素顔と実名を晒す。
暴走したメディアには法律も倫理も自制もない。
こうしたメディアによる特ダネ合戦に国民は辟易している。
だからこそ「メディアが責任を持って判断する」などいう主張が詭弁だと避難される。
もしも自分たちが被害者のプライバシーを守れるというのなら自分たちのしてきた所業に総括をすべきだ。
自らの発言に責任を持てないマスコミに、何の判断を任せられるというのだろうか。
それすらできずに何が「政府に任せろというのか」だ。
それができずに何が「メディアが責任を持って判断する」だ。
それでどうやって被害者のプライバシーを守るというのか。
それでもできるというのなら、自らの名前を出して正々堂々と「被害者の実名報道は我々の責任に持って行います」と言ってみろ!
「遺族の意向を無視してでも報じる価値のある情報だ」顔を出して言ってみろ。
【相模原19人刺殺】神奈川県警が被害者の氏名を公表せず、事実確認に“壁” 障害者団体は疑問視「逆に障害者差別...
http://www.sankei.com/affairs/news/160731/afr1607310009-n1.html
引用の本文:相模原市緑区の障害者施設「津久井やまゆり園」で入居者19人が刺殺された事件をめぐり、神奈川県警は障害者への配慮などを理由に被害者の実名公表を拒んだ。戦後最大級の…
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コメント
ID:2
名前:アンコロモチ大王
投稿日時:2018-07-20 16:48:19
マスコミは、裁判で起訴され被告人になった人間以外の実名報道をやめるべきである。(芸能人の密会等のゴシップ等もふくめて)
また政府は、マスコミの間違った報道に対しての謝罪を番組や新聞の隅での謝罪で済ませるのではなく、放送法、新聞法などで法律として(証拠が明確にあるものに限るが)個人が裁判所にうったえた時点で莫大な慰謝料を強制的に支払わせることを明記した法律を作成するべきだと考えている。
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ID:1
名前:遺族を代表して
投稿日時:2017-08-01 22:01:45
マスコミ、新聞社の報道のあり方に腹が立つ。何が真実や!遺族にも被害者にも世間一般に知られたくないこともある。
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