救助のために踏切に入って死ぬのは無駄死にだ!
2017年4月17日、川崎市の京急線で自殺志願者を救助しようと踏切内に入り、2人とも死亡した。
誤解を恐れずに言わせてもらう。
これは無駄死にであり、無謀であり、迷惑行為ですらある。
自殺志願者はどうせ死ぬとか、間に合わず無謀だった、などということではない。
踏切に限らず、駅のホームでも、どこであっても、線路上で非常事態が起きた場合は「非常ボタンを押す」を押すべきだ。
そのほうが事態は良くなることが多い。電車の非常ブレーキによる制動距離は600mと言われており、電車の車掌が目視で異常を確認してから停止しても間に合わないことのほうが多いからだ。
実は私自身は「非常ボタン」を押したことがある。
今回と同じように自殺志願者が踏切内に飛び込むのを見たときだ。
ひとりが線路に入り込み、もうひとりがそれを止めている。そんな光景だった。
踏切のそばにある赤いランプがギラギラと灯り、電車は踏切に入る前にしっかりと停止した。
すると停止した電車から駅員が駆け寄ってきた。迷惑そうな顔の駅員は「何かあったんですか?」とたずねてきた。
あとで知ったことだが、非常ボタンはいたずらが多いそうなので、一見すると異常のない状況に、いたずらを想像して、うんざりしていたのかもしれない。
ところが事情が判明して、線路の脇に隠れていた自殺志願者達が見つかると、「ご協力感謝します」と業務に戻っていった。
以上の経験から、声を大にして言いたい。
「救助したいなら非常ボタンを押すべきだ!」
今回の行為は決して「勇気がある」などと美談として伝えるべきではない。二度と同じことを繰り返すことがないように、愚行として皆で非難しあうべきだ。
亡くなったお二人にはご冥福をお祈りします。
2人死亡踏切事故 銀行員男性は駅への途中で救助に向かったか | NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170417/k10010951231000.html
引用の本文:川崎市の京急線の踏切で2人が電車にはねられ死亡した事故で、踏切内に入った77歳の男性を助けようとした銀行員の男性は、事故の前、駅の改札付近か…
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