詩織さんは間違いなくレイプされた

詩織さんの主張によると、元TBSワシントン支局長の山口敬之氏にホテルで強姦された。

ジャーナリスト志望の詩織さんは山口氏に就職口について相談していた。
相談を受けた山口氏は詳しい話をしたいと、詩織さんを食事に誘った。数件飲み歩き、酔いが回った詩織さんは前後不覚の状態に陥った。それはタクシーの中で嘔吐したという点からも確かだ。（後にタクシーの運転手から裏付けが取れている）
山口氏は酩酊状態となった詩織さんをホテルに連れ込んだ。その際、詩織さんの意に反して性的関係を持ったとのこと。

山口氏の主張によると「私は法に触れる事を一切していません」とのこと。実際に検察の捜査後、不起訴処分になった。

少し状況を整理したい。
詩織さんは前後不覚になり、嘔吐を繰り返すほど酩酊していた。詩織さんの記憶は定かではないが、タクシー運転手の証言、ホテルの防犯カメラの映像により、明らかになっている。

ホテルに入る際、詩織さんの主張によると「無理やり抱きかかえられていた」。山口氏によると「介抱するためホテルを利用した」という点では主張が異なる。

双方の主張は大きく異なるのは、ホテルでの合意があったかという点だ。

メールでのやりとりで山口氏は、詩織さんがホテルで何度もゲロを吐き、その処理をしたと告白している。その後、山口氏の寝ていたベットに詩織さんが入ってきたため酔いに任せて関係を持ってしまったとこのこと。


ちょっと待て。

何言ってんだよ。

嘔吐するほど酩酊した女性をホテルに連れ込んで、性的関係を持った？

法に触れることはしてない？




…そんなもの、どう考えても強姦に決まってんだろ！

何度も嘔吐するほど意識の混濁した人間が、同意の上で性的関係を結ぶなどというのは常識的に考えてありえない。
同じベットに入ったことが本当だったとしても、衰弱した意識の中では寝る場所を間違えることなどママあることだ。
それをもって同意の上だったなどというのは詭弁だ。




ジャーナリストを夢見る詩織さんにとって、ワシントン支局長は憧れの人物であったはずだ。
就職について相談をするという点からも信頼を寄せていたと思われる。

尊敬・信頼している人物に「就職の世話をする」と言われれば、誰でも会いに行くだろう。その人物から酒を勧められれば、断ることができずに慣れない酒を飲みすぎてしまうことは想像がつく。

以上の状況から確かなことがある。
それはワシントン支局長という立場を利用して、一人の女性の夢と信頼を裏切ったという事実だ。
しかも妻も子供もいるというのだから呆れてものも言えない。

これだけでも言語道断。
人間として当然持ち合わせて然るべき倫理観を欠いた人物であると言える。




さらに大きな問題はここからだ。
意識がなくなるほど酩酊し、抵抗できない状態の女性と性的関係を持つ。
これが強姦でなくて、何が強姦だろう。

嘔吐を繰り返し、記憶の定かでない女性は、酩酊状態と言えるし、これこそが抗拒不能の状態と言える。
これだけの証拠が揃っているにも関わらず、男性側からの一方的な「同意があった」という証言だけで準強姦罪が適応されないなら、準強姦罪など何の実行力も持たない有名無実の法律ということになる。

詩織さんによると、検察から上の圧力で不起訴になったと伝えられたとのこと。「上からの圧力」が何を指すのか定かでないない。
しかし、これだけの事実が判明している以上、言い逃れする余地もなく準強姦罪で裁かれるべきだ。こうした事件を放置していては、いつまでたっても性犯罪は無くならない。

「私は法に触れる事を一切していません」というのは日本の司法を馬鹿にした発言だ。それに続く、自分が被害者であるかのような発言は聞くに耐えない。人間の皮をかぶった畜生とはまさにこんな人物のことだろう。

こうした姑息な主張の根底には「ホテルに一緒に入ったのだから同意の上だろう」という誤った認識がある。女性の人格を否定した間違った認識だ。日本にはこうした誤った認識がはびこっている。
「彼氏の家に行ったのだから同意の上だろう」
「キスをしたのだから…」
「恋人同士だから…」
「夫婦だから…」
これらは全て、性行為に同意したことにはならない。

今回の詩織さんによる勇気ある告白によって「どのような状況、どのような相手に対しても、同意のない性行為は全て強姦である」という認識が社会に広まってほしい。


そして日本の司法にはぜひ良識ある判断をしていただきたい。