「報道の自由ランキング」は「世界で最も美しい顔100人」と同じ

投稿日時:2019-04-15 14:26:30

投稿ユーザー:匿名

タグ:国境なき記者団, 報道の自由ランキング, 世界で最も美しい顔100人

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

日本人はとかく海外の目を気にする。
○○と比べて社会保障が、○○と比べて経済成長率が、○○と比べて貧困率が…。と何かと根拠に海外との比較を用いたがる。そもそも社会的背景が全く異なる海外と数字だけで比較して、いかほどの意味があるのだろうか。

そのなかでも一部マスコミや反政府勢力が得意になって持ち上げるのが「報道の自由ランキング」だ。

引用した記事を書いたジャーナリスト江川紹子が指摘する通り、「国境なき記者団」が発表する「報道の自由ランキング」は明確な基準が示されていない。いわば特定の人物による主観で判断されている。
しかもランキングを作成する人物も匿名ときている。他国の報道の自由をランキングする前に公平な報道について学んだほうが良いのではないか。

記事にもあるが、日本より韓国や台湾のほうが報道の自由度が高いなど、どこをどう切ってもありえない。
韓国など大統領が変わるごとに新政府にすり寄って、示し合わせたかのように前任者をこき下ろし、逮捕または自殺に追い込まれる。司法まで世論に迎合するのだから手に負えない。そういう意味の自由なのだろうか。
台湾など中国政府について批判する人間が姿を消すのは有名な話だ。

そもそもパリの「国境なき記者団」が、今のアジア情勢について十分な知識を持ち合わせているかどうかも不明だ。

日本がランキングを落とした理由が「政府の要人がメディアを批判した」ということと、「特定秘密保護法の可決」が影響していると言われているが、果たしてこれが報道の自由と関係があるだろうか。
たしかに政府要人が放送法を根拠に公平な放送をするように要望したことはあった。しかし政府が政治的に自由な放送を許す放送法改定を議論すると「放送の信頼性がゆるぎかねない」などと懸念を示すのは民放連のほうだ。

テレビ放送は公共性があり、選ばれた特権的な事業だとでもいいたげな振る舞いだ。報道の自由に関する懸念をするなら、どれだけ偏った思想を持つ政党に対しても公平に放送しなければいけない仕組みこそ改革するべきではないだろうか。

特定秘密保護法にしても日本は先進国で唯一テロ防止条約を締結していなかった。そのままではオリンピックに際し、国際テロリストの情報共有すらできない状態だった。テロリストの自由と報道の自由、天秤に乗せるのもバカバカしい。
また、以前のままでは同盟国アメリカと高度な軍事上の情報を共有できない状態にあった。有事の際の情報共有が国防上どれだけ大切化は論を待たないだろう。先日F35墜落事故があったが救出活動の難航はアメリカのブラックボックスにも起因しているそうだ。報道の自由に殺された隊員は、その家族は何を思うのだろう。

そもそも「国境なき記者団」のメンバーが住んでいる国にも特定秘密保護法はある。フランスにも国防秘密と呼ばれる情報監視活動を規定する法律が存在する。もしこのランキングの価値を認めさせたいのなら、基準と根拠を示すべきだ。

以上のように、「報道の自由ランキング」は特定の国の、特定の人物が、主観的に「あ、ここは自由っぽい」「いや私はこっちのが自由っぽくて好き」などと決めた、あてにならない指標でしかない。
「世界で最も美しい顔100人」はアイドル好きのおっさんが一人で決めていることが判明して話題になったが、「報道の自由ランキング」も同程度のものだ。

日本の「報道の自由」を考える~本当の問題はどこにあるのか(江川紹子) - Yahoo!ニュース

https://news.yahoo.co.jp/byline/egawashoko/20160427-00057111/

引用の本文:NGOのランク付けに衝撃を受ける必要はない。が、状況は深刻だ。それはもっぱら安倍政権のせいなのか。だが、メディアへの圧力は今に始まったことではない。もっと重層的な現実を直視しないと真の問題は見えない

この「ご意見」に賛成?反対?


みんなの評価

評価はまだありません。


コメント

コメントはまだありません。


コメントの投稿

このご意見に対するコメント