民進党と国民連合政府と生活の党と山本太郎となかまたち
国民を馬鹿にした欺瞞に満ちた共産党の提案。それが国民連合政府だ。
全ての差異を乗り越えて「戦争法案」への反対という立場だけで野党が大同団結する。それが国民連合政府だそうだ。(戦争法案とは集団的自衛権の限定的な行使容認のこと)
この構想の中で「自民党が17%の支持しか得ていないため国民の意思を反映していない」と主張している。先の選挙で自民党は比例票で33%獲得した。それがどうして17%になるのか。投票率が52%だったからだ。
その計算を共産党に当てはめれば6%以下となる。自分たちに都合の良い数字に置き換えて庶民の目を欺く。共産党の得意技だ。これで立憲主義だの、民主主義を標榜するのだからめまいがする。
そもそも、日本国民は2009年に政権交代という旗頭のもとに集った民主党の大失敗を目の当たりにしている。
当時の鳩山首相が、オバマ大統領との会談で「トラスト・ミー(私を信じてください)」と言った。その後の記者会見では「腹案がある」などと思わせぶりな発言をしたが、結局何も解決できなかった。
極めつけは、選挙の時に「普天間基地を最低でも(沖縄)県外」と言ったことは選挙公約ではなく、個人的な思いだったとのたまった。何も解決できなかったことのいいわけは「学べば学ぶにつけ、海兵隊のみならず沖縄の米軍が連携して抑止力を維持していると分かった」という誰でも理解している一般論。結局原案に戻り、基地移設を望む沖縄県民の思いを踏みにじった。結果として普天間基地移設問題は今日でも混迷を極めている。(鳩山氏はその後「抑止力は方便だった」と更に意味不明な主張をすることになる)
友愛なる玉虫色の外交政策も大失敗に終わった。結果として中国で連日の反日デモが起こり、日本企業が破壊され、漁船で体当たりされ、尖閣諸島の主張を始めた。韓国は大統領の竹島訪問、解決済みの慰安婦問題の再燃、盗んだ仏像の返還拒否、天皇への土下座強要と、やられたい放題だった。
できることなら友愛で南シナ海の領有権問題を解決してもらいたいものである。
「コンクリートから人へ」という標語を掲げ、中止された八ツ場ダム。紆余曲折を経て、結局は必要性があるという評価へ。中止が中止され、再開することに。中断に伴う費用の増額分だけで33億円にものぼった。もちろんこの間もダム近くの住民は移住したり、民宿を畳んだりと振り回されることになった。
事業仕分け、脱ダム、公共事業の見直しといった「流れ」に乗って必要性に関する判断を誤った。
経済では投資家達に理念なき事業削減を懸念され、日経平均は9500円付近を低空飛行することになる。中国や韓国は景気刺激策でリーマン・ショックから早々に立ち直ったが、日本は政府はなんら有効な対策を打てなかった。
政府のリーダーシップは全く発揮されず、お役所の日銀も「傍観」を決め込み、なんら施策を打ち出さなかった。
後に様々な景気刺激策を打ち出して株価を上昇させた第二次安倍政権と対比すると違いは鮮明である。
霞が関には埋蔵金がある。(後に総務大臣になった原口一博はテレビで「総額90億円ぐらい」と言い切った)無駄を削減すれば財政は健全化する。そんな主張がされていた。
蓋を開ければそんな都合の良い財源は見つからなかった。ありもしない埋蔵金を見込んで作られた公約を実現するべく組まれた予算は過去最大となる92兆2992億円、国債発行額も過去最悪の44兆円におよんだ。
こうした体たらくに理念が異なる社民党が離脱し、壊し屋小沢一郎は予定調和のように袂を分かった。小沢一郎に関しては「生活の党と山本太郎となかまたち代表」という肩書に落ち着き、自らの晩節も壊すというコントを演じる。
こうした反自民の旗印の元に集った烏合の衆が打ち出したのが、玉虫色の標語だ。
そのことごとくが現実を無視した希望的観測で作られており、どのような結果になったかは上に紹介したとおりだ。「戦争法廃止」という新たな標語が同じ末路をたどることは火を見るより明らかだ。
そもそも民主党内ですら集団的自衛権の問題で割れている。岡田代表はかつて集団的自衛権の必要性を説いていた。前原誠司元外相や長島昭久元防衛副大臣といった民主党の重鎮も集団的自衛権の必要性を認めていた。
しかし、今回の安保法案では一転反対。理由は簡単である。「意見の割れそうな問題を政争の具にすることで、民主党の存在感を出したい。」ただそれだけのために、国防という政治の要諦すら変節する。これが理念なき烏合の衆と言われるゆえんである。
反自公連合が晒した無能を、国民連合政府と名前を変えて、演じなおそう。「反自公勢力」を演じて、選挙の風に乗ろう。それが先の選挙で濡れ手に粟を達成した共産党の本音だ。烏合の衆であることを理解しつつ「共産党もうまい汁を吸わせてもらおう。」という構図だ。これを欺瞞と言わず、なんと言うのか。
国民は欺瞞の焼き直しに騙されるほど馬鹿じゃない。
今回は民主と維新が民進党を作ったことで国民連合政府なる構想は阻止された。いや、まだ「理念なき烏合の集であること」を党是に掲げれば、大同団結はあるのかもしれない。
そんな時は「民進党と国民連合政府と生活の党と山本太郎となかまたち」なんて党名はどうだろうか。
「戦争法(安保法制)廃止の国民連合政府」の実現をよびかけます 日本共産党中央委員会幹部会委員長 志位和夫
http://www.jcp.or.jp/web_policy/2015/09/20150919-yobikake.html
引用の本文: 2015年9月19日 日本共産党中央委員会幹部会委員長 志位和夫 印刷用カラーPDF (両面印刷二つ折り) 印刷用白黒PDF 記者会見記者との1問1答 安倍自公政権は、19日、安保法制――...
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コメント
ID:2
名前:田中泰
投稿日時:2016-04-24 23:20:38
アベノミクスは成功していない。
国民のほとんどは株の上昇が、景気の上昇と一致していないことに気がついている。
日銀によって先導された、実態を伴わない誘導でしかない。
政府は3本の矢などと言っているが、実質無策と言っていい。
その不満の受け皿がない。
自民党とまともにやりあえる論客がいない。
意見の違う人々をまとめ上げるカリスマがいない。
日本の政治は未熟で、国民は不幸だと思う。
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ID:1
名前:匿名
投稿日時:2016-03-18 12:21:46
そもそも誰も期待してないよ(笑)
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