ニコニコ動画よ、音楽配信アプリを作る前にすることがあるだろう！！

現在ニコニコ動画にアップロードされている著作権違法動画の対策をするべきだ。

試しに「洋楽作業用BGM」と検索してみると2015年1月現在3,756件の動画がヒットする。
再生数順で表示すると約40件の動画リストが表示されるが、その全てが著作権違法動画だ。
http://www.nicovideo.jp/tag/%E6%B4%8B%E6%A5%BD%E4%BD%9C%E6%A5%AD%E7%94%A8BGM?sort=v

政治を持ち出すつもりはないが「K-POP作業用BGM」についても以下のように数百曲がアップロードされている。
http://www.nicovideo.jp/tag/K-POP%E4%BD%9C%E6%A5%AD%E7%94%A8BGM

ネット世論は他国の「パクリ」「捏造」行為を非難する暇があるなら、
自国のこうした現状に対して激しく糾弾するべきだ。声をあげるべきだ。

また「クールジャパン」として日本の優れたコンテンツを本気で売り出すつもりなら、
こうした創作者への殺人に等しい行為を放置するべきではない。

私はクリエイターを尊敬している。
絶望した人を奮い立たせ、荒廃した心に種を植え、水を与える。創作とはそんな行為だと思う。
私の知る非常に優秀なクリエイターは、
食うや食わずで体を壊しながら、魂を削るように創作活動をしている。
彼らの創作に報いる対価が、これで十分な訳がない。

ニコニコ動画も「クリエイター奨励プログラム」を行い、違法コンテンツに頼らない戦略を打ち出しているが、
同時にトラフィックの大半を違法コンテンツに依存しているようでは、制度の意義を疑問視せざる得ない。

片手でクリエイターを助けるといい抱きしめつつ、もう片方の手でクリエイターの首を締めている。

メディアの黎明期ならそうした対策が間に合わないとする言い訳も一顧の余地があったかもしれないが、
今や株式会社ドワンゴは、2014年9月に発表した業績で204億3600万円もの売上を誇る大企業だ。

ニコニコ動画では、福島第一原発事故の記者会見をどこよりも丁寧に放送したり、
党首討論を放送して若者への政治参加に寄与するなど、社会的意義の大きな取り組みも行っている。

その社会的地位も、責任も、意義も大きくなっている。
であるならば、そろそろ大英断を下すべきだ。