「番組を卒業」に見られる言葉狩りとあいまいさ

投稿日時:2016-01-28 12:03:37

投稿ユーザー:匿名

タグ:加藤綾子, 言葉狩り, 卒業, 降板, アナウンサー, 障害, 子供

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卒業は学業の修了時に使われる言葉だ。
「番組」は「降板」もしくは「交代」と言うのが正しい。
しかし「降板」にはネガティブなイメージがある。不祥事を起こしたり、視聴率が振るわずに途中で降ろされる際に「降板」が使われるためだ。また、降りるという表現も番組に残ることが上で、辞める者が下になる点も考慮しているのだろう。
円満に辞める際に使う言葉として「卒業」が使われるようになった。

これがバラエティーのタレントやバンドのメンバー交代で使われるならまだしも、今回はフジテレビの加藤綾子アナウンサーが自らの口で言うというのはいかがなものか。
まがりなりもアナウンサーだ。言葉を生業にするものとして、正しい日本語を使うべきだ。

こうした言葉の持つ本来の意味を無視して、響きや印象だけで使うから「言葉狩り」が生まれる。
「障害物競走」の障害が問題になり「興味走」。
「子供」の共が差別用語になるから「子ども」。
こんなもの、ただの言葉遊びだ。

さらに悪くなると
「男女」は男が先にくるから「女男」にするべきだ。
「カメラマン」は女性もいるから「カメラパーソン」にするべきだ。
「男」という字は力と入るがひ弱な奴もいるから「おとこ」。
といったバカバカしい主張も生まれる。

「障害児は、体に障害を持っている子供」と堂々と言うべきだ。
障害は人間の幸不幸に関係しない。害の字は悪い結果や影響を表す言葉だが、この場合は当たらない。
人と同じだから良いとか、違うから悪いという考え方そのものが差別である。万能で平等な人間など存在しない。
障害や差異を個性と捉え、共に助け合い、共生していく思想こそが大切だ。
言葉狩りをしている人間こそが、障害者刈りをしている。世の中を生きにくくしているということを認識するべきだ。

言葉は本来の意味で、正しく使われるべきだ。

フジ加藤綾子アナ、4月末退社を発表「ゆっくりと日常を歩んでいきたい」 - エキサイトニュース

http://www.excite.co.jp/News/entertainment_g/20160122/Cobs_377407.html

引用の本文:フジテレビは22日、同局の加藤綾子アナウンサーが4月末で退社すると発表した。朝の情報番組『めざましテレビ』のメインキャスターは4月1日の放送で卒業するが、その他のレギュラー番組については引き続き出演す...

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